歯や骨の状態と、インプラントの治療計画
インプラントは歯や骨の状態によって、治療期間や治療内容が異なってきます。
一般に骨の薄い方、不足がちな方の治療のほうが、治療期間がかかる傾向があります。
骨が薄い方の場合は、インプラントのオペの前に、骨を増やす処置などを行う必要が生じる場合があり、その際には、治療期間が長くなります。
また、たくさん歯を失われた方が多数のインプラントを行う場合、オペを数回に分けて行ったたほうが良い場合があります。
歯を支える骨とインプラントの治療内容について

▲健康な歯のレントゲン写真

▲歯があまり残っておらず、上顎の骨が乏しくなっている写真
レントゲンでは、固いものほど白く、何もないところは黒く写ります。金属や密度の高い骨は白く、密度の低い骨は黒っぽく写ります。
左の写真は、健康な歯の写真です。
対して左下の写真の場合は、全体的に骨が薄くなって、特に上顎の右(※写真では向かって左)の奥歯の骨の萎縮が進んでいます。
骨が薄くなってしまった方の治療には、次のような可能性が考えられます。
- 骨の密度や量を増やす補助処置を行って、インプラントを埋入する。
- インプラントを埋入できる箇所があれば、インプラントを支えにした連結タイプの上部構造をセットして、歯を補う。(インプラントで固定させるため、安定感があります。)
- 骨の量等の関係でインプラントが行えないため、通常の義歯やブリッジの治療を行う。
インプラントの補助処置、骨造成について
▲骨の厚みと密度を増して、インプラント体を埋入。
現在のところ、あまりに大きすぎる骨の欠損を再生することは困難ですが、骨再生の技術が発達したことで、以前なら骨が不足してインプラントが行えなかった方でも、治療が可能になるケースが増加しています。
骨を増やすための方法には、いくつかの種類がありますが、基本的には骨を増やすためのスペースを確保して、そこに骨のもととなる物や、骨の再生を促す薬剤を詰めることで、再生を促します。
再生力には個人差がありますが、数ヶ月程度で骨が固まる場合が多いです。骨が固まるのを待ってからインプラントを行う場合が多いですが、骨の状態によっては、埋入オペと同時に、増骨処置を施す場合もあります。
上顎の粘膜を持ち上げて、そこに骨のもととなるものを入れる方法(サイナスリフト等)、 粘膜との間に膜を入れて、その間に骨のもととなるものを入れる方法。(GBR法,、GTR法 等) 粘膜との間に、再生を促す薬剤を入れる方法(エムドゲイン法)などがあります。
インプラントのオペと同時に行う骨造成

▲骨を増やすための処置
インプラントを埋入する箇所の、骨が一部不足している場合や、柔らかい(骨密度が低い)場合、オペの際に同時に、コラーゲン膜や人工骨材を用いて、骨を増やす処置を行う場合があります。 補強を行うことで、インプラントを安全に、安定させることができます。
インプラントの治療期間について
インプラントの治療にかかる期間は、行う処置の内容によって、異なります。すぐにオペを行い、骨結合を得るのも早めな方もいれば、オペの事前に骨を増やす補助処置を行ってから、インプラント治療を開始する方もいらっしゃいます。
個々の歯やお口の状態によって、適した治療内容や期間等は変わってきます。一人ひとりにあった、治療プランを計画致しますので、詳しくは歯科医師とご相談下さい。
